2021.7.5.更新
「なかなか効率よく考えがまとまらない…」
この記事は、「思考法」について書いています。私自身、「思考法」についての本をたくさん読んできました。その中で、同じ思考法が、形を変えて頻繁に紹介されることがあります。今回は、頻出の思考法を、3種類にまとめて紹介したいと思います。
- 記事のメリット:重要な思考法を、コンパクトにまとめて見ることができる。
- 対象:仕事やプライベートの問題を、スムーズに解決したい方。
目次
1.結論:重要な思考法3種類
① 仮説思考
② 戦略思考
③ 分解思考
2.詳細
3.まとめ
1.結論:重要な思考法3種類
まずは、重要な思考法3種類を紹介します。
① 仮説思考
② 戦略思考
③ 分解思考
※参考となる本
① 仮説思考:『コンサル一年目が学ぶこと』
→コンサル一年目が学ぶこと | 大石哲之 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
② 戦略思考:『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
→USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 | 森岡 毅 |本 | 通販 | Amazon
③ 分解思考:『世界一やさしい問題解決の授業』『内定者への手紙』
→世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく | 渡辺 健介, matsu(マツモト ナオコ) |本 | 通販 | Amazon
→内定者への手紙 ー「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト (Day書店) | 北野唯我 | コミュニケーション | Kindleストア | Amazon
2.詳細
それでは、3種類の思考法を詳しく見ていきます。
① 仮説思考
「仮説思考」について、『コンサル一年目が学ぶこと』では以下の様に書かれています。
あらかじめ仮説を立てておくことで、
(出典)コンサル一年目が学ぶこと | 大石哲之 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
調べるべきポイントを絞り込めていれば、効率的なリサーチをすることができる。
つまり、ある問題が起きたとき、闇雲に調べ始めるのではなく、「これが答えかな」という仮説を予めたてるのです。そして、その仮説が正しいかを検証します。もし仮説が間違っていたら、新しい仮説に修正します。この「仮説を立てる」→「検証する」→「修正する」のサイクルを回すことで、効率よく調査を進めることができるのです。
そして、この「仮説思考」を実行しやすい例として、「選択肢と条件をリスト化する」というものがあります。
例えば、『コンサル一年目が学ぶこと』でも紹介されている「旅行」で考えてみます。
あなたは今、社会人として旅行の計画を立てているとします。ただ、有休が何日取れるか、直前まで決まりません。3連休もらえるのか?1週間休めるのか?1日しか休めないのか?…。こんなとき、あなたはどうするでしょうか。
よくある失敗例は「有休の日数が決まった瞬間、計画を考える」。これだと、計画を考える期間が短すぎるのです。
そこで有効なのが「選択肢と条件のリスト化」です。「3連休の場合は、京都旅行する」「1週間の場合は、ハワイまで行く」「1日の場合は、日帰り温泉にする」。予めリスト化してしまえば、あとは取れた休日数に従って、行き先を決めるだけです。
以上が、仮説思考のポイントです。闇雲に調べたり動いたりする前に、まずは仮説を立てることを意識するだけで、大きく効率が変わってくるのです。
② 戦略思考
「戦略」を理解する上ためには、「戦略」と「戦術」の違いを考えることが有効です。「戦略」と「戦術」について、『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』では、下記のように説明されています。
・「戦略」:目的を達成するための資源配分の選択
(出典)USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 | 森岡 毅 |本 | 通販 | Amazon
・「戦術」:戦略を実行するためのより具体的なプラン
もう少し分かりやすい例で説明します。
例えば、あなたが今東京にいて、大阪に行きたい場合を考えます。目的、つまり「達成したいこと」は、もちろん「大阪に到着すること」です。このとき、戦略は「どこへ進むか」を表しており、「大阪に向かって進む」が正しいです。逆に、「北海道に向かって進む」は、誤った戦略になります。最後に、戦術は「どうやって進むか」を表しており、「新幹線」や「飛行機」がふさわしいです。
まとめると、
・目的=「達成したいこと」。例:大阪に到着する
・戦略=「どこへ進むか」。例:大阪へ向かう
・戦術=「どうやって進むか」。例:新幹線、飛行機など
「これを人生に役立てるには、どうすればいいの?」と感じた方は、前回紹介した記事をご参照ください。戦略思考の「活用法」について、まとめています。
→【参考図書あり】戦略と戦術について(就活・スキルアップ・投資等) | みのりぐ (minorig.com)
③ 分解思考
分解思考には、主に2種類あります。それが、「掛け算型」と「ツリー型」です。
③ー1 分解思考(掛け算型)
掛け算型では、文字通り、問題を掛け算形式で分解していきます。
例えば、あなたがメール処理の時間を短縮したいとします。でも、どこから削れば良いかがパッと分からない場合。そんなとき、あなたがすべきことが「メール処理の分解」という作業です。
では、具体的にどのように分解するのでしょうか。メール処理を分解した例を以下に示します。
・メールアドレスの入力
(出典)内定者への手紙 ー「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト (Day書店) | 北野唯我 | コミュニケーション | Kindleストア | Amazon
・メール文面のベース作成
・推敲~編集
・上司へのチェック依頼
・送信前の最終チェック
・送信
分解できたら、どのステップに時間がかかっているかを調べます。「メールアドレスの入力」に時間がかかっているなら、よく使う送信先は登録しておく。「メール文面のベース作成」に時間がかかっているなら、文面をテンプレ化する(次の節②で紹介します)。こうして、時間がかかっているステップを集中的に改善することで、全体の処理時間が短くなるのです。
仕事の効率化に特化して知識を得たい、という方は、こちらの記事もご参照ください。
→仕事の効率化について【本紹介あり】 | みのりぐ (minorig.com)
③ー2 分解思考(ツリー型)
もう1つの分解思考が「ツリー型」です。文字通り、1つの問いを「ツリー」状に分解していきます。
例えば、あなたが果物屋の店長だとします。店長として、利益アップの方法を考えています。利益を上げるには、「売上を上げる」か「コストを下げる」の2通りあります。さらに、「売上」を上げるには、売る個数を増やすか、1個の値段を上げるか…などが考えられます。
以上をまとめると、以下の図のようになります。
問題を「ツリー型」に分解していくことで、解決策をモレなく・ダブりなく検討することができます。あなたの身近な問題も、この「ツリー型に分解する」手法で一度取り組んでみてください。
※参考になる本
→世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく | 渡辺 健介, matsu(マツモト ナオコ) |本 | 通販 | Amazon
3.まとめ
最後に、この記事をまとめます。
●重要な思考法を、3種類にまとめて紹介しました。
① 仮説思考…やみくもに動くのではなく、あらかじめ結論をもっておく。
② 戦略思考…「どう戦うか」の前に、「どこで(どこに向かって)戦うか」。
③ 分解思考…細かい要素に分ける。
●参考となる本も紹介しました。ぜひご一読ください。
① 仮説思考:『コンサル一年目が学ぶこと』
→コンサル一年目が学ぶこと | 大石哲之 | ビジネス・経済 | Kindleストア | Amazon
② 戦略思考:『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』
→USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 | 森岡 毅 |本 | 通販 | Amazon
③ 分解思考:『世界一やさしい問題解決の授業』『内定者への手紙』
→世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく | 渡辺 健介, matsu(マツモト ナオコ) |本 | 通販 | Amazon
→内定者への手紙 ー「仕事が遅い人」と呼ばれないための、10のチェックリスト (Day書店) | 北野唯我 | コミュニケーション | Kindleストア | Amazon
この記事が、あなたのキャリア形成の一助となることを願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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