2022.2.17.
「時代に依らず、通用する考え方を学びたい」
この記事は、「論語の名言」をテーマに書いています。
「論語」には、どの時代にも通用する考え方がたくさん残されています。
これらの考え方を知っている人と知らない人では、後々の人生に大きな差が生まれてしまう可能性があります。
この記事では、論語の名言について、場面別に3つご紹介します。
(※ここでの「場面」は、本記事内で仕分けしたものです。もちろん、仕分けされた場面以外でも、広く活用できます)
- 記事の対象:どの時代にも通用する考え方を習得したい方
目次
1.結論:論語の名言おすすめ【場面別3選】
① 考え方編
② 対人関係編
③ コミュニケーション編
2.詳細
3.まとめ
1.結論:論語の名言おすすめ【場面別3選】
まず初めに、論語の名言として、場面別に3つご紹介します。
① 考え方編
「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。(出典:論語 学而第一)」
② 対人関係編
「子曰く、君子は和して同せず、小人は同して和せず。(出典:論語 子路第十三)」
③ コミュニケーション編
「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。(出典:論語 為政第二)」
2.詳細
1章でご紹介した2冊について、順にご説明します。
① 考え方編
「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。(出典:論語 学而第一)」
この名言で言われていることは、
「『自分のことを分かってもらえない』と嘆くよりも、『人のことを理解していないこと』を気にしなさい」
ということです。
私たちは、つい「相手を理解しているか」を脇に置いて、「相手から理解してもらえない」ことだけに目が行ってしまいます。
論語では、まず「相手を理解すること」が出来ているかを気にかけよ、と説きます。
本節の話は、「理解」に留まりません。
「自分が相手にしてもらう」よりも、「自分から相手にする」が先であるべき。
この考え方は、ユダヤ人が重宝する「タルムード」にも登場します。タルムードでは、「ノーペイン・ノーゲイン」という表現がされています。つまり、痛みを伴わずに得ることは出来ない、ということです。全く同じことを言っている訳ではないものの、根幹には、共通する意識が垣間見えます。
どの時代・どの地域でも共通する考え方として、ぜひ意識してみてください。
※参考:「タルムード」
ユダヤ人の成功哲学「タルムード」金言集 (集英社ビジネス書) | 石角完爾 | 宗教入門 | Kindleストア | Amazon
② 対人関係編
「子曰く、君子は和して同せず、小人は同して和せず。(出典:論語 子路第十三)」
この名言で言われていることは、
「君子は他者と調和するが、決して他者に引きずられない。
つまらない人は、他者に振り回されるが、他者と調和しない。」
ということです。
ポイントは、原文中で登場する「同する」「和する」の違いです。
つまり、「引きずられること」と「調和すること」を区別できているか?が大切です。
人の顔色を見たり、評判を気にして足並みを揃えることと、協調することとは、一見似ているように感じます。
ただし、自分の意見や自主性を持っている人のみが、「協調している」と言えるのではないかと感じます。
あなたも、「同する」と「和する」の違いについて、あなたなりの考察をしてみてください。
③ コミュニケーション編
「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。(出典:論語 為政第二)」
この名言で言われていることは、
「はっきり理解していることだけを「知っている」とし、よく知らないことは「知らない」とする。このように「知っていること」と「知らないこと」を明確に区別できれば、本当に「知っている」と言える。」
ということです。
この名言は、特に新しく仕事を始めたときに活きてくると考えます。
新しく仕事を始めた際は、知らないことがたくさん出てきます。
その際に、知らないことについて「知っている」フリをしてしまうと、後々になって大きなコミュニケーション齟齬が生じます。
不明瞭な点をそのままにして情報伝達したら、相手に誤ったことを伝えてしまい、混乱が生じてしまった。そんなケースは、初めに「不明瞭な点」をはっきりさせていれば、防ぐことができた問題です。
あなたも、この名言が使える場面を探してみてください。
3.まとめ
最後に、この記事をまとめます。
●論語の名言として、おすすめを場面別に3つご紹介しました。
① 考え方編
「子曰く、人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患うるなり。」
② 対人関係編
「子曰く、君子は和して同せず、小人は同して和せず。」
③ コミュニケーション編
「之を知るを之を知ると為し、知らざるを知らずと為す。是れ知るなり。」
●以下の記事・書籍も、ご参考ください。
・記事…論語を学べる本おすすめ【読む順3冊】 | みのりぐ (minorig.com)
・書籍…論語 (岩波文庫) | 金谷 治 | 哲学・思想 | Kindleストア | Amazon
この記事が、あなたの自己投資の一助となることを願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
コメント