2021.4.7.更新
「新社会人って、平均でどれくらい貯金に回してるんだろう」
「社会人になって、お金の使い道を絞るのが難しくなった」
あなたは、周りの新社会人の方々に「お金の使い道」を聞いたことはあるでしょうか。貯金に回す割合、交際費に使う額。なかなか具体的な金額は聞きにくいので、自分の中に目安を作りづらいと思います。私自身も周囲には直接聞きづらかったため、様々な書籍・ブログを参考にしたり、自分で試行錯誤をしたりしました。この記事では、主に社会人の方々を対象として、理想の家計プロポーションを調査・検討した結果を書きたいと思います。
・記事で得られること:家計プロポーションの目安が分かり、無駄な出費を抑えやすくなる
・記事の対象:社会人の方々全般(特に新社会人の方)
・参考図書:
・20代で知っておきたいお金のこと | 岡村 聡 |本 | 通販 | Amazon
・漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 | ジョージ・S・クレイソン, 坂野旭, 大橋弘祐 |本 | 通販 | Amazon
目次
1.結論…固定費30%:変動費30%:自己投資と教育20%:貯金と投資20%
2.理由…なぜ「30%:30%:20%:20%」なのか
3.具体例…手取り17万の場合
3’.補足…支出を抑えるには
4.まとめ
1.結論…固定費30%:変動費30%:自己投資と教育20%:貯金と投資20%
まず、理想の家計プロポーションは?と聞かれると、タイトルに記載の比率が1つの目安となります。因みに、この比率は下記の参考図書を参照しています。
・参考図書:20代で知っておきたいお金のこと | 岡村 聡 |本 | 通販 | Amazon
・引用部分:
「ファイナンシャルアカデミー」では、理想的な家計のプロポーションとして、固定費が手取り収入の30%、変動費が同30%、教育費・自己投資が同20%、貯金・投資が同20%、というバランスを推奨している。
(出典)20代で知っておきたいお金のこと | 岡村 聡 |本 | 通販 | Amazon
では、4つの項目はそれぞれ何を指すのでしょうか。
・固定費
「固定」された支出、つまり毎月同じ額が出るものです。例えば、家賃、ローン、保険料など。
・変動費
「変動」する支出、つまり毎月出る額が変わるものです。例えば、食費、交際費、美容費など。
・教育費・自己投資
「自己投資」は、スキルアップにつながる支出です。例えば、資格取得費、参考書、読書など。
「教育費」は、子どもがいる方は子どもへの教育費にあたります。
・貯金・投資
ここで言う「投資」は、お金の投資です。例えば、株、投資信託など。
2.理由…なぜ「30%:30%:20%:20%」なのか
では、なぜこの比率なのでしょうか。
参考図書には具体的な理由はありませんが、個人的には「最大限、自己投資と投資に振った結果」だと考えます。
あなたは「30%:30%:20%:20%」という比率を見たとき、どう感じたでしょうか。「自己投資と投資が意外と多いな」と思ったのではないでしょうか。自己投資と投資は、短期的にはお金が出ていくだけに見えます。ただ、自己投資で稼ぐ力が上がると、10年後・20年後に大きなリターンとなって返ってきます。投資も、長期の運用で期待できるリターンは大きいです。自己投資と投資を最大限重視した結果が、「それぞれに2割は割く」という形になったと考えます。
3.具体例…手取り17万の場合
ここで、手取り17万の場合を想定して、実際の支出を計算してみましょう。
(因みに「手取り17万」という数字は、下記データの20代前半の平均月収に、税金引後として0.8を書けて計算しました。数字は、あくまでボリューム感をつかむためのイメージとして見てください。
(参考)厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」2020.3.
URL: Microsoft Word – R01概況(結果の概要作成用) (mhlw.go.jp))
・固定費=17万×0.3=5.1万(家賃、通信料、保険料)
・変動費=17万×0.3=5.1万(食費、交際費、趣味代、服代…)
・教育費・自己投資=17万×0.2=3.4万(本・参考書代、資格取得費、…)
・貯金・投資=17万×0.2=3.4万
→貯金:1.7万
→投資:1.7万
※メモ①:貯金について
給料が入ったら、初めに10%を貯金用にとっておきましょう(別口座に移すなど)。
サラリーマンの生涯年収は2~3億とされているので、毎月10%貯めるだけでも数千万が貯まります。(「毎月10%を貯金」という考え方は、下記の参考図書にも登場します。
(参考図書)漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 | ジョージ・S・クレイソン, 坂野旭, 大橋弘祐 |本 | 通販 | Amazon
貯金の割合を「手取りの10%」とすべきか「月収の10%」とすべきかは、諸説あります。あなたの貯金目標や生活スタイルに合わせて計画してみてください。)
※メモ②:投資について
参考図書には、投資の鉄則パターンについても触れられています。「投資ってギャンブルじゃないの?」と思っている方、完全に誤解です。鉄則をしっかり守れば、安全に資産を増やすことができます。この「鉄則」は早く実践した方が有利な面もあるので、ぜひ参考図書を一読ください(20代で知っておきたいお金のこと | 岡村 聡 |本 | 通販 | Amazon)。
3’.補足…支出を抑えるには
3章まで読んで頂いて、こうは感じなかったでしょうか。
「固定費をこんな額に抑えられないよ」
「変動費はもっとかかる気がするな」
確かに、3章で計算した額は、ボーナスの正確な計算が入っていないとは言え厳しめです。では、どうすれば支出を全般的に抑えられるでしょうか。その具体例を列挙します。
・固定費
・通信費…格安SIMを使う
・保険料…不要な保険を解約する
・その他…(都会なら)車を持たない
・変動費
・食費…定期的に買うものは、まとめ買いで安くする(例:ペットボトル飲料、缶コーヒー)
・交際費…飲み会の上限を決める(月○回まで)
・服代…部屋着は、外出用の服で着なくなったものを使う(わざわざ新しく買わない)
・教育費・自己投資
・本代…図書館やサブスクを積極的に使う(サブスクの例:kindle unlimited)
・貯金・投資
・投資…手数料を抑える(ネットで口座開設する)
以上が、支出を抑えるアイデアの例です。もちろん、あなたの価値観に沿わないものは実行しなくても良いと思います。「私は車を持つことが夢です!」という方は、車にかかる費用を無理に削る必要はないでしょう。重要なことは「あなたにとって必要でないものにお金をかけない」こと、「より必要なものにお金を回せる仕組みを作ること」です。実際に節約を試して、あなたなりの最適解を探ってみてください。
4.まとめ
最後に、この記事で書いたことをまとめます。
- 新社会人のお金の使い道は
「固定費30%:変動費30%:自己投資と教育20%:貯金と投資20%」が目安です。 - 投資や自己投資にしっかりお金を割くことで、将来の大きいリターンを狙います。
- 支出を抑える方法の具体例を、3’章で紹介しました。
- 参考図書:
・20代で知っておきたいお金のこと | 岡村 聡 |本 | 通販 | Amazon
・漫画 バビロン大富豪の教え 「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則 | ジョージ・S・クレイソン, 坂野旭, 大橋弘祐 |本 | 通販 | Amazon
この記事が、あなたの生計検討の一助となることを願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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